自分でデザインを選んだ名刺

社会人になり初めて入った会社で名刺を作りました。名刺を見ると思いだすことが、私は小さい頃、手書きで子供用の名刺のようなものを作ることが流行っていました。学校のクラスの友達に配るものは、色鉛筆で自分の絵を描いたり、スタンプを押してカラフルに仕上げ、1つ1つがオンリーワンを感じ取るカードになっていました。プリンターがある友達のものはワープロで印字されていて、まるで大人が使うような本物の名刺のようでした。ただ、子どもにとってはどれも白黒で単調で、見ていても面白みがないなと感じていました。それからしばらく経つと、一大ブームとなったぷりんとごっこが我が家にもやってきました。おもに年賀状を自分で作る為のものですが、私は自分の名刺作成にも使用していました。はじめは、絵の具のように見えるインクが手について、洗っても落ちずに困ったり、インクを分厚く塗ったり電球を1回使って捨てるのが勿体無いなと思っていました。しかし、厳選して気に入った版を1つ選び、色を決めて自分たちだけのデザインで印刷するのはとても楽しかったです。それからしばらくして私も社会人になり、本物の名刺を業者印刷に頼んで作成するようになりました。初めて自分の名前が印刷された名刺を見たときは、仕事用の名刺作成がとても身近なものに感じられました。それからWindows95が出始め、世の中は一気にパソコンプリンター印刷の流れになりました。取引先の中には名刺作成を自分で行い、精巧で綺麗なカラー印刷のものを作っている人もいました。しかし、うちは特に気にも留めず名刺作成業者に依頼し続けました。名刺業者が用意するレイアウトも次第に増えていき、縦型や横型、全面に写真を印刷したものや自分の写真を入れたものなど、楽しいものがたくさんあります。しかし、皆携帯電話やパソコンを持つようになりました。仕事場でもメールが普及し、お客さんと直接会うことが少なくなり名刺作成も不要になってきて、名刺作成を依頼する機会は以前と比べてずっと減りました。それから何年か経ち、退職して自分で仕事を始めました。やはり自営業なのでちゃんとした名刺を出す必要があります。そこで名刺作成業者が再登場しました。自分でデザインやレイアウトを決めるのはとても楽しく、子供のころの手作り名刺を思い出します。。今や、インターネットの名刺作成が出始め、いよいよデジタル化されてきたと思います。私の自営業の一番最初の仕事は名刺作成を依頼することでした。早く自分だけの名刺が出来上がらないか楽しみです。

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